2016年 07月 04日
紙、本の大きさ、見返し *2冊目の本の小話
本日も、2冊目の本の小話です。
かりん舎さんで、いろいろなアドバイスを受けましたが、
紙についても考えさせられました。
実は、かりん舎さんに伺う前、北海道印刷企画(はまなす文庫)さんの I さんから、
実物はこうなりますよ、と、白紙の本をいただきました。
紙は I さんご提案のもので、写真うつりがよい、つるりとした用紙でした。
かりん舎さんで、見ていただいたところ、
私たちはこの用紙をおすすめしています、と、特別な紙を見せていただきました。
日本の技術の優れた紙です。
前にもペップや針金のブログ記事で日本のものは素晴らしいと書かせていただきましたが、
やはり、ステキで心を奪われてしまいました。
これって、一目惚れって言うのでしょうか。
ここでも、I さん、困ってしまったようです。
この紙は、メジャーでない紙のため、入手できるのか、北海道にあるのか、
いろいろ悩まれたようです。
本当に、すみません・・・
結果、北海道にはなく、取り寄せしていただくことになりました。
また、質もよい紙のため、お見積り金額も変わってしまいました・・・
なので、私もどうしようか、とても迷ったのです。
つまみ細工経験者のEさんにも、どちらの紙がよい?と聞いてみたり、
(答えは特別な紙の方でした。)
何日も紙を触って比べたり・・・
これって、やっぱり恋ですよね(笑)
そして、かりん舎さんご提案の紙に決めました。
手触りがよく、私のような乾燥肌でもめくりやすい。
そして、軽い。
I さんご提案の写真うつりのよい紙よりも、だいぶ軽いのです。
つまみ細工をされる方々の年齢層は幅広いので、
紙のめくり方が気になる方、開き方が気になる方、重さを気にされる方、様々に思います。
最初は前作と同じ大きさのB5変形にしようと思っていたのです。
並べれば揃ってスッキリ。と、安易に思ったのですが、
ご覧になる方のことを考えると、写真や文字が大きい方がいいですね。
(作り方手順など、文字を大きくしてもらったところがあります。)
ソフトカバーにもしようと思っていたのですが、
実用書ならば、カバーは要らないのでは?と。かえって取れたりしてしまうのでは?と。
・・・かりん舎さん、すごいですね。
そのため、「見返し」をつけようというお話しになりました。
「見返し」は、表紙の裏に当たる部分ですが、
おしゃれに色紙をつけている方が多いようです。
後日 I さんから「見返し」は劣化しやすいというお話しを聞きました。
色紙は端からうっすら色が抜けたりするのですよね。
年数が経てば当たり前のことかもしれませんが、
「見返し」をつけることで、本の開き具合が悪くなり、
PUR製法の効果半減というのも悲しいので、つけないことに決めました。
本って、いろいろありますね。
次回の「2作目の本の小話」は、インクとユニバーサルメディアデザインについてです。