2016年 07月 03日
実用書ということ。PUR製法 *2冊目の本の小話
夫の札幌転勤が決まりましたので、荷物を運ぶために1日早く自宅に戻ってきました。
また週末は北見で荷造りです。
成長の証かもしれませんが・・・
娘の遥香は、パパが北見に戻る時、「大泣き」することが多くなっていましたので、
それがなくなると思うと・・・安心します。
まさかの転勤ですが(当初2年と聞いていて)、とっても嬉しいです。
さて、本日は7/21発売のつまみ細工本2冊目の小話です。
みなさん、PUR製法ってご存知ですか?
私は全く知りませんでしたが、前回ご紹介いたしました「かりん舎」さんで教えていただきました。
よく、お料理の本など開きながら、横で作業することがありますよね。
その時、本が閉じないように、ぐっと押すと思うのです。
(写真は前作の「楽しいつまみ細工」です。)
でも、何回もこのように押して開くと、前作のような「糸で綴じた本」は
だんだん綴じた部分がこのように・・・
付け根が切れそうにも見えます。
これが糸で綴じた通常の本の形態です。
「かりん舎」さんに訪問した際に、
今回の本は「実用書」ですよね?と聞かれました。
実用書とは、日常に役立つための内容という意味です。
受講生のお話しを伺うと、本を眺めて楽しむこともあるそうですが、
この本は、実用書として、何度も読んでいただき、
それに習って作ってくださることを前提として作ろうと決めました。
実用書ならば、PUR製法がよいとアドバイスも受けました。
PUR製法の本は、ぐっと押すとこうなります。(写真上)
糸で綴じた本(写真下)と開き方を比べてみてください。
では、地図の本、お持ちですか?
地図の本は、PUR製法が多く、ぐっと押すと、本が開き、読みやすくなっています。
私は、このお話しを伺って感動しました。
製法がいろいろあり、用途によって使い分けていたなんて・・・びっくりです。
しかし、同席くださった、北海道印刷企画(はまなす文庫)の I さん。
あまりよいお顔をされていませんでした。
どうしたのでしょう・・・
それは後日明らかになりました。
このPUR製法で本を綴じてくださる会社が、北海道では1社しかなかったのです。
(かりん舎さんとのお話しの段階では、北海道に綴じてくれるところはあるのか???
というところだったと思います)
本を印刷するのは、札幌。PUR製法で綴じるのは旭川。輸送コストもかかります。
また、すべてを一貫して北海道印刷企画さんでしないことになってしまい、
I さんには、ご迷惑をお掛けしてしまいました。
それもで、「やりましょう!」とおっしゃってくださったI さんに心から感謝です。
次は「書籍の紙」の小話を書きたいと思います。