2012年 05月 24日
百年たったら、合いましょう
私の高校時代には教科書に載っておりましたが、
今はどうでしょう。
「こんな夢を見た」の冒頭で始まる、不思議な夢物語です。
その中の第一夜は、私にとって何故か忘れられず、
今もふとした時に思い出します。
主人公の≪女≫は亡くなってしまいます。
その際に、≪男≫に百年待っていてくれと言うのです。
必ず逢いに来るから、と。
百年待てだなんて、びっくりしました。
たくさんの時間を一人で待たなくてはならないのです。。。
でも、≪男≫は百年待とうと決意します。
来る日も来る日も太陽を数え、
終いには、騙されたのかなぁ、と嘆きます。
その時に、石の下から茎が伸び、
ぽたりと落ちた露の重みで、百合の花が咲くのです。
「百年たったら合いましょう」は百合の花。
それから、百合の花を見るたびに、ロマンチックな気持ちになり、
お名前を≪百合≫と聞くと、夢十夜を思い出すのです。
つまみ細工でお花を作っているうちに、
百合も作れたらいいな、と、思っておりました。
なかなか表現の難しいお花ですので、試行錯誤・・・
そして本日できあがりました。
